初めての歯のクリーニング、痛みは大丈夫？─歯科衛生士が本音でお答えします

こんにちは。みどり歯科医院です。

今回は、多くの方から寄せられる「歯のクリーニングは痛いの？」というご質問について率直にお答えしたいと思います。

歯のクリーニングって何をするの？

歯科クリーニング（PMTC：専門的機械的歯面清掃）は、歯科衛生士が専用の機器を使って、歯の表面に付着した歯垢や歯石を除去する処置です。

家庭での歯磨きでは取りきれない汚れを、プロの技術で徹底的に取り除いていきます。特に歯と歯の間や歯ぐきの境目など、歯ブラシが届きにくい場所の清掃に重点を置いています。また、専用の研磨剤を使用することで、コーヒーやお茶による着色汚れも除去することができます。

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当院の予防歯科｜虫歯・歯周病にならないためには定期的な歯のクリーニングが大切です

痛みについての率直な解説

歯のクリーニングの痛みは、お一人お一人の状態によって大きく異なります。これは、単に「痛がりな方」「痛がりでない方」という個人差だけではなく、お口の健康状態が大きく影響します。

普段から丁寧な歯磨きを心がけておられる方は、歯垢や歯石の付着が少なく、歯ぐきも健康な状態が保たれています。このような方の場合、クリーニングによる刺激は最小限で済みますので、比較的快適に治療を受けていただけます。

一方で、歯石が多く付着している場合、その下の歯ぐきは慢性的な炎症状態にあることが多く、敏感になっています。また、歯周病により歯ぐきが後退している方は、歯の根元が露出している場合があり、特に冷たさを感じやすい状態です。知覚過敏の方も同様に、刺激に敏感に反応されやすいです。

クリーニング中に感じる不快感は、主に三種類あります。

まず一つ目は、超音波スケーラーという機械による振動です。
この振動は、多くの方が「くすぐったい」「変な感じ」と表現されます。痛みというよりも、普段体験することのない独特の感覚として受け止められることが多いようです。歯科医院に定期的に通院され
ている方は、この感覚に徐々に慣れていかれる傾向にあります。

二つ目は、使用する水の温度による刺激です。クリーニング中は常に水で洗い流しながら作業を進めますが、この水の温度が歯や歯ぐきに直接触れることで、敏感な方は「ヒリッ」とした感覚を覚えることがあります。特に、普段から冷たいものがしみやすい方（知覚過敏の方）は、この刺激を強く感じる傾向にあります。ただし、これは一時的なもので、クリーニング終了後すぐに落ち着きます。

三つ目は、歯石を除去する際の歯ぐきへの刺激です。歯石は歯と歯ぐきの境目に付着しやすく、その部分の歯ぐきは既に炎症を起こしていることが多いのです。炎症のある歯ぐきは健康な歯ぐきより敏感になっているため、クリーニング時の刺激を強く感じやすくなります。特に歯周病が進行している方の場合、歯ぐきが腫れて出血しやすい状態にありますので、より慎重な作業が必要となります。

これらの不快感は、決して我慢していただく必要はありません。

痛みを感じた時は、遠慮なくお申し出ください。その都度、施術の強さを調整したり、休憩を取り入れたりしながら、できる限り快適なクリーニングを心がけております。
また、定期的にクリーニングを受けていただくことで、歯石の付着も少なくなり、徐々により快適な施術が可能となっていきます。