歯ぐきの出血

■ 歯磨きをすると血が出る
■ 糸ようじや歯間ブラシを入れると血が出る
■ 歯グキが赤く腫れていて血が出やすい
■ 口の中から血の味がする

というような場合です。

歯グキから出血する原因

歯グキから出血する主な原因として、次のようなことが挙げられます。

歯周病

歯グキの出血のほとんどは歯周病が原因です。歯周病は歯グキの病気で、歯グキが炎症を起こして赤く腫れぼったい状態になり、少し刺激を加えただけで出血するようになります。

歯ブラシなどの使い方が間違っている

歯ブラシの圧が強すぎたり、硬い歯ブラシを使っていたり、糸ようじ（デンタルフロス）や歯間ブラシの使い方が間違っていると、歯グキを傷つけ、血が出ることがあります。

全身疾患によるもの

白血病や血友病などに代表される血液の病気がある場合、その影響で歯グキから出血を起こすことがあります。

抗凝固剤の副作用

血液の流れをよくする薬を飲んでいる方は、歯グキから出血しやすくなることがあります。

放置するデメリットと治療法

歯周病が原因となっている場合、放置していると歯周病が進行し、だんだん状況は悪化していきます。

歯ブラシなどの使い方が間違ったまま使い続けていると、歯や歯グキを傷めてしまい、痛みなどを引き起こす可能性もあります。

何もしていないのに歯グキからの出血が多い場合には、全身疾患が原因になっている可能性もあります。いずれにしても、歯グキの出血は何らかの異常のサインですので、早めに歯科を受診しましょう。

歯グキから出血する場合の治療法

歯グキからの出血に対しては、歯科では以下の対処を行います。

ブラッシング指導

歯の磨き方がきちんとできておらず、汚れがしっかりと落とせていないと、歯グキは炎症が起こったままになります。

また、歯ブラシや糸ようじ、歯間ブラシの使い方が間違っていると、歯グキを傷つけ続けるので問題は解決しません。そのため、正しく歯磨きを行えるようになるために、ブラッシング指導を受けることをおすすめします。

歯周病の治療

歯磨きをきちんとしているのにもかかわらず出血がある場合、歯石が溜まっていることが原因になっていることがほとんどです。

歯石取りを主とする歯周病の治療を行うことで、歯グキの炎症が落ち着き、出血しなくなっていきます。

歯周病など、お口の問題がないのにもかかわらず出血が止まらない場合には、全身疾患の可能性も考慮に入れて、内科などで一度診てもらうことをおすすめします。

歯グキからの出血でお悩みの方は、できる限りお早めにご来院ください。