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こんにちは、愛媛県西条市のみどり歯科医院です。正面から3番目にある尖った歯を犬歯といいます。犬歯は糸切り歯とも呼ばれ、食物を噛み切ったり、把持したりするのに大きな役割を担っています。
今回はそんな犬歯の働きの中でも、犬歯誘導という、あまり聞きなれないけれど、噛み合わせにとって非常に重要な概念についてご紹介します。特に歯ぎしりや顎関節症に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
犬歯誘導とは、顎を横にずらして動かした時、犬歯が上下で当たり、それによって他の奥歯が接触しないように導く働きのことを指します。専門用語ではガイドとも呼ばれ、噛み合わせの安定性や歯の寿命にも関わる大切な要素です。
また、犬歯は他の歯よりも根が長く、顎の中でしっかりと支えられているため、強い力にも耐えることができます。この構造を生かしてストッパーとなり、他の歯に不必要な接触や摩耗が起きるのを防いでくれます。
犬歯誘導が機能していない場合、奥歯が強く接触しながら顎を横に動かすことになり、さまざまなトラブルにつながります。犬歯誘導がないと、顎の動きに対して奥歯がこすれ合ってしまい、摩耗やひび割れの原因となります。特に歯ぎしりをする方は、奥歯が早くダメージを受けやすくなります。
本来犬歯が受け持つべき力を他の歯や筋肉が補うことになり、顎の筋肉に余計な負荷がかかります。これが続くと、顎の痛みや開けにくさ、頭痛や肩こりなど、顎関節症のような症状が現れることもあります。
犬歯は長年の使用や歯ぎしりによってすり減り、誘導機能を果たせなくなることがあります。
被せ物やブリッジ、インプラントなどの補綴治療で犬歯の形が変わっていたり、矯正で犬歯の位置がずれていると、正しい誘導が失われることがあります。その結果、力の分散がうまくいかなくなり、噛み合わせのバランスが崩れるケースもあります。
加齢や歯の喪失、歯周病の進行などにより、口腔内の咬合バランスは常に変化しています。特に、奥歯が抜けたまま放置されていると、他の歯が傾いたり移動したりして噛み合わせ全体が乱れます。その結果、犬歯の役割が薄れ、他の歯への負担が増してしまうことがあります。
噛み合わせのズレや歯の接触状態をチェックし、必要に応じて犬歯の形を修復することで、再び誘導機能を取り戻すことができます。すり減った犬歯をレジンやセラミックで形態を再構築したり、ナイトガードで歯の負担を減らしたりする方法もあります。
日中、上下の歯が接触していないかを時々意識する「TCH(Tooth Contacting Habit)対策」が有効です。リラックスした状態では上下の歯は接触していないのが理想です。
また、睡眠の質を高めることも、歯ぎしり予防につながります。
犬歯誘導は、見た目には分かりにくいけれど、歯や顎、筋肉の健康を守るうえで非常に大切な噛み合わせの要素です。最近顎の違和感や歯の摩耗、頭痛などを感じている方は、犬歯誘導が正しく働いているか、一度見直してみることをおすすめします。
みどり歯科医院では、咬合診断やナイトガードのご相談など、噛み合わせに関する診療にも力を入れています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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