治療より予防!失った歯質と骨は戻らない?

こんにちは、愛媛県西条市のみどり歯科医院です。虫歯や歯周病は、進行してしまうと削る、抜くといった治療が必要になりますが、一度失ってしまった歯や骨は、元どおりには戻りません。そのため、早期の発見と予防がとても大切です。

この記事では、虫歯や歯周病によって失われる歯質や骨の話と、それを防ぐための予防について詳しく解説していきます。

目次

虫歯で失った歯質は元に戻るの?

虫歯のイラスト

ごく初期であれば戻ることもある

虫歯の初期段階では、まだ穴が空いておらず、表面が白く濁って見える脱灰と呼ばれる状態になっています。この段階であれば、唾液の力やフッ素の作用で再石灰化が促され、歯の表面が修復される可能性があります。つまり、削らずに治せる最後のタイミングがこの初期虫歯なのです。ところが痛みなどの自覚症状はほとんどないため、見逃しやすい点に注意が必要です。

治療はあくまで補修の処置

いったん歯に穴が開いてしまうと、自然に元に戻ることはありません。歯科医院での治療では、虫歯部分を削り、詰め物や被せ物などで補修を行いますが、削られた自分の歯は二度と戻ってこないのです。

さらに、詰め物や被せ物は永久に使えるわけではなく、時間の経過とともにすき間ができたり、劣化したりすることで、再治療が必要になることもあります。

歯周病で失った骨は元に戻るの?

虫歯イラスト

あまり戻らないのが基本

歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が少しずつ溶けていきます。この骨の喪失は、基本的には自然に元に戻ることはありません。歯周病治療によって進行を止めることはできますが、失われた骨がそのまま再生されることは非常に限られたケースです。骨が減ると歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうこともあります。

骨造成処置が必要になる

歯周病や外傷などによって歯槽骨が失われた場合、骨造成と呼ばれる外科的な処置が必要になることがあります。これは人工骨や再生誘導材料を使って骨を再生する治療で、インプラントの前処置として行われることもあります。

ただし、この治療は費用や期間がかかるうえ、全ての症例に適応できるわけではありません。骨が減ってしまう前に防ぐことが、最も負担の少ない選択肢です。

治療より予防が大切

歯磨きイメージ

自宅でのセルフケア

虫歯や歯周病を防ぐためには、毎日のセルフケアが基本となります。歯ブラシはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスも併用して、歯と歯の間までしっかり清掃しましょう。フッ素入りの歯みがき粉を使うと、歯の再石灰化を促し、虫歯のリスクを下げる効果もあります。

また、歯を強くこすりすぎないように注意し、やさしく丁寧なブラッシングを心がけてください。

定期検診

セルフケアではどうしても落としきれない汚れや、見つけにくい初期の異変を早期に発見するために、歯科医院での定期検診を受けましょう。3ヵ月〜6ヵ月に一度のペースで通院し、プロによるクリーニングや歯肉の状態のチェックを受けることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。早めに問題に気づくことができれば、削らずに済んだり、抜かずに済んだりするケースも多いです。

【まとめ】

虫歯によって失った歯質や、歯周病で失った歯槽骨は、自然に元には戻りません。治療によって補うことはできますが、完全に元どおりに再生するわけではないため、可能な限り予防に力を入れることが大切です。

みどり歯科医院では、虫歯・歯周病の早期発見と予防に力を入れた診療を行っております。ご自身の大切な歯を守るために、ぜひ定期検診をお受けください。早めのケアが、将来のお口の健康を守る第一歩になります。どうぞお気軽にご相談ください。

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